【9月4日 AFP】米小売り大手ウォルマート(Walmart)は3日、米国における銃器の現状は「容認できない」と批判し、拳銃向けおよび一部の狩猟用ライフル銃向けだが軍仕様のライフル銃にも込められる弾薬の販売を停止する計画を発表した。

 米国では1か月前の8月3日、テキサス州のウォルマート店舗で銃乱射事件が発生し、22人の命が奪われた。その後も銃による事件が後を絶たず先週末にはテキサス州西部での銃撃事件で7人が亡くなっている。

 ウォルマートのダグ・マクミロン(Doug McMillon)最高責任者(CEO)は議会とホワイトハウス(White House)に対し、銃購入時の身元確認強化を含め、「常識的な」規制を立法化するよう求めた。

 ウォルマートは今回の変更により、弾薬販売の市場占有率が現在の20%程度から6~9%程度に低下すると見込んでいる。

 同社は銃身の長いシカ狩り用ライフル銃と猟銃、またこれら銃器向けの弾薬の販売は継続する計画で、マクミロン氏はウォルマート各店舗が「これまで以上に狩猟とスポーツ射撃の愛好家のニーズに重点を置く」ことになると説明した。(c)AFP