■嫌がらせのほとんどは簡体字、一方で現役警官の妻たちも被害に

 嫌がらせを受けた女性らは、こういった性差別主義的な嫌がらせのほとんどは中国本土で主に使われる簡体字で書かれていることから、親中派ネットユーザーによる行為だと疑っていると語り、デモに対する中国政府の発言が強硬になった頃から、こういった嫌がらせが激しくなったと口をそろえた。

 とはいえ、香港の抗議行動をめぐっては当局とデモ隊の双方にとってソーシャルメディアが重要な戦場となっており、性差別主義的な攻撃の対象になっているのは民主派だけではない。

 これまでにも、露出の多い服を着たモデルの写真に林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官の顔が合成されたポスターが市内に張り出されたことがあった。

 また警察幹部筋の情報によると、チャットアプリ、テレグラム(Telegram)のユーザーらが現役警察官らの妻を複数特定し、そのうちの誰と「寝たい」かというアンケートをアプリ上に設置していたという。(c)AFP/Rose TROUP BUCHANAN