【9月4日 Xinhua News】中国甘粛省(Gansu)の塩池湾国家級自然保護区管理局がこのほど、同保護区で2008~18年に実施したクチジロジカのモニタリング調査結果を分析したところ、クチジロジカの個体数が2008年と比べて190頭増加していたことが分かった。

 クチジロジカは国家1級重点保護動物に指定されており、主に甘粛省、青海省(Qinghai)、チベット自治区などチベット高原地区に生息している。高地や寒冷地の山間部にすみ、標高3500~5000メートルの森林や低木林、草地、高山の草原地帯で活動し、特に森林限界一帯を最適な生息環境とする。

 クチジロジカは個体数が少なく、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。(c)Xinhua News/AFPBB News