【9月3日 AFP】英政府高官は2日、英議会が翌3日に行う採決で欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐるボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の計画を阻止した場合、ジョンソン首相が10月14日の総選挙実施を提案する意向であることを明らかにした。

 3日の採決では、与党・保守党の一部議員が野党議員と協力し、ジョンソン首相が今後数週間以内にEU側との合意に至れなかった場合、ブレグジットの延期をジョンソン首相に強いるよう試みる見通し。

 高官によると、採決で政府側が敗北した場合、政府は直ちに前倒し総選挙の実施に関する採決を4日に行うよう提案する意向だという。

 英国の法律では、総選挙の前倒し実施には議員の3分の2以上の賛成が必要とされているが、最大野党の労働党は既に賛成の意向を表明している。

 高官は「首相は選挙を望んでいないが、それはあしたの採決での議員らの決断にかかっている」と述べた。

 ジョンソン首相はこれに先立ち、ブレグジットをめぐりEU側と合意に至ることができるとの期待を示した一方で、10月31日の離脱予定日は決して変更しないと述べていた。

 映像は英ロンドンの首相官邸前で発表を行うジョンソン首相、2日撮影。(c)AFP