【9月2日 AFP】デンマーク政府は8月31日、同国のサーカスで使われていた最後のゾウ4頭を買い取り、サーカスから引退させる方針を明らかにした。多くの国では、こうした慣行から野生動物を守る動きが出ている。

 デンマークでは厳しい規制により、サーカスで使用できるのはゾウ、アシカ、シマウマのみだが、これについても論争が絶えない。

 政府は、1100万クローネ(約1億7200万円)を支払い、ランボリン(Ramboline)、ララ(Lara)、デュンガ(Djunga)、ジェニー(Jenny)と名付けられたゾウ4頭を購入すると発表した。

 環境・食料省によると、全ての動物を対象にサーカスでの使用を禁止する新しい動物愛護法が間もなく議会に提出される予定だという。

 ゾウたちは余生を送るために動物園へ移送されることになるが、どの動物園かは明らかになっていない。(c)AFP