【9月2日 AFP】ブラジル大統領府は1日、ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領が腹部のヘルニア治療のため、この1年間で4度目となる手術を近く受けると発表した。ボルソナロ氏は昨年9月、大統領選の選挙運動中に腹部を刺されており、ヘルニアはその後の手術の合併症だという。

 ボルソナロ氏は、サンパウロ(Sao Paulo)の病院で医師らに囲まれた自身の写真をツイッター(Twitter)に投稿。「もうすぐこの人たちと、10日間ほどの休暇を『楽しむ』ことになるだろう」と書き添えた。

 大統領府は手術の日程については明らかにしなかったが、テレビ局グロボ(Globo)のウェブサイト「G1」は9月8日の予定だと報じている。

 G1は、1日にボルソナロ氏の検査を行った主治医アントニオ・ルイス・マセード(Antonio Luiz Macedo)氏の話として、過去の手術で傷口を3回開いたことがヘルニア発症の原因だと伝えた。

 腹部に重傷を負ったボルソナロ氏は、2018年大統領選の遊説や討論会に参加できず、インターネット上で選挙運動を続行。演説やメッセージがソーシャルメディアで拡散されることとなった。

 ボルソナロ氏を刺したアデリオ・ビスポ・デ・オリベイラ(Adelio Bispo de Oliveira)容疑者は現行犯逮捕され、単独の犯行だと供述。保健当局によって精神的な問題があると診断され、現在は最も厳重な警備が敷かれた精神科病棟で無期限の拘束下にある。(c)AFP