【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は1日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-2、6-2、6-0のストレートで第15シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)に勝利し、ベスト8入りを果たした。

 ゴフィンをわずか79分で退けたフェデラーは、これでオープン化以後の最多記録を自ら更新する56回目の四大大会(グランドスラム)8強入りを達成するとともに、ジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏の17回にあと四つと迫る13回目の全米オープン準々決勝進出を果たした。しかし本人は、記録更新がモチベーションになることを認めつつ、最も大切なのは勝利だと話している。

 21回目のグランドスラム制覇を目指すフェデラーは「こうした記録のためにプレーすることは、本当に特別だ」「56回目の準々決勝ということで、非常に気分がいい」とコメントした。

「もちろん、それを今大会の当面の目標にしていた。ひとまずそこを目指そうとね。タイミングを見て、それをモチベーションにしていると思う。しかしそこまでだ」「数字が助けになることもあるが、同時にあくまでサイドストーリーだという点も忘れないようにしている。最も重要なのは、きょうコートで起こった事だ」

 過去にもフェデラーは、記録を追いかける難しさを感じてきた。ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)5勝に並んだときも、2009年の全仏オープンテニス(French Open 2009)でキャリアグランドスラムを達成したときも、その1か月後にウィンブルドンを制し、ピート・サンプラス(Pete Sampras)氏の記録を更新するグランドスラムの男子シングルス15勝に到達したときもそうだったという。

「それが大きなモチベーションになり、背中を押してくれるときもある。しかし大きなプレッシャーになって、ほとんど楽しめなくなるときもある」「ぜいたくな悩みだが、ウィンブルドン5勝目や、グランドスラムの歴代最多勝利の更新を目指していて、そこにピートやボルグの名前があるときは、『彼らはどう思うだろうか』といったことを考えるものなんだ」

 フェデラーは3日の準々決勝で、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦する。(c)AFP/Jim SLATER