【9月2日 AFP】イスラエル軍は1日、レバノンからの対戦車ミサイルが自国の標的に向け発射されたため、発射地点に砲撃したと述べた。イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)政党・武装組織ヒズボラ(Hezbollah)の間ではこの1週間緊張が高まっていたが、深刻な衝突拡大の懸念が広がっている。

 ヒズボラはイスラエル軍用車両1台を破壊し、車内にいた人を死傷させたと述べたが、イスラエルは詳細なコメントを出していなかった。

 レバノンの国連(UN)平和維持軍のトップは「最大の自制」を求めた。

 イスラエル軍は「複数の対戦車ミサイルがレバノンから(イスラエル軍)基地と軍用車両に向けて発射され」複数の着弾が確認されたと発表。「レバノン南部の発射元と標的に向け」砲撃で応じていると述べた。

 レバノンの首都ベイルートにある拠点への、イスラエルによるとみられる先月25日の無人機(ドローン)2機の攻撃について、ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師は先月31日、これに応じることが「決定された」と述べていた。(c)AFP/Jalaa Marey with Mike Smith in Jerusalem