【9月1日 AFP】世界柔道選手権(World Judo Championships 2019)は31日、都内の日本武道館で7日目が行われ、女子78キロ超級では世界選手権初出場の19歳、素根輝(Akira Sone)が決勝でロンドン五輪女王のイダリス・オルティス(Idalys Ortiz、キューバ)を破り、金メダルを獲得した。前回覇者の朝比奈沙羅(Sarah Asahina)は銅メダルだった。

 男子100キロ超級では、原沢久喜(Hisayoshi Harasawa)が決勝でルーカス・クラパレク(Lukas Krpalek、チェコ)に敗れ、準優勝となった。リオデジャネイロ五輪王者のテディ・リネール(Teddy Riner、フランス)が不在の中、同五輪で金メダルを獲得した100キロ級から階級を上げたクラパレクは圧倒的な強さを見せ、来年の東京五輪へ向けて弾みをつけている。

 リオデジャネイロ五輪銀メダリストの原沢は、準決勝で前回王者のグラム・ツシシビリ(Guram Tushishvili、ジョージア)を破っていたが、決勝では指に治療を受ける場面もあり、力尽きた。それでも前回大会の3位より一つ順位を上げて銀メダルを手にしている。

 日本勢は金メダル4個、銀メダル6個、銅メダル5個で個人戦を終えた。前回のバクー大会でも(団体を含め)8個の金メダルを獲得しているが、来年に控える東京五輪ではライバル国からさらに厳しい戦いを強いられるかもしれない。(c)AFP