【8月31日 AFP】北朝鮮の外務次官は31日、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官が今週、北朝鮮に対して「ならず者の振る舞い」と批判したことを強く非難し、非核化に向けた米朝交渉への期待は「徐々に薄れていっている」と警告した。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が今年6月、非核化に向けた協議を再開することで合意したにもかかわらず、実務レベルの交渉は行き詰まりをみせている。

 北朝鮮はここ数週間、進展がない中、米韓合同軍事演習に反発して短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を数回にわたり発射した。

 国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、同国の崔善姫(チェ・ソンヒ、Choe Son Hui)外務次官は、「米国との交渉に対するわが国の期待は徐々に薄れており、わが国がこれまでに講じてきたあらゆる措置の見直しを迫られている」と主張。

 ポンペオ氏が北朝鮮の行動は看過できない「ならず者の振る舞い」と述べたことをやり玉に挙げ、こうした発言は不適切で腹立たしく、侮辱的だとし、米国が「後で苦い思いをしたくなければ、われわれの辛抱強さを試そうとしない方がいい」と警告した。(c)AFP