【8月31日 AFP】米体操の五輪女王シモーネ・バイルス(Simone Biles)の兄が、昨年12月31日に同国オハイオ州クリーブランド(Cleveland)で3人が射殺された事件に関与したとして逮捕・訴追されたことが分かった。

 地元警察の発表によると、24歳のテヴィン・バイルス・トーマス(Tevin Biles-Thomas)容疑者は、殺人、故殺、重暴行、偽証などの容疑で訴追されたという。同州クヤホガ(Cuyahoga)郡検察は、同容疑者がジョージア州で逮捕されたと公表した。

 報道によると、日付が変わって年が明ける直前に起きた事件では、パーティーが行われていた共同住宅に若い男の集団が入ろうとし、その際に銃が発砲されて3人が死亡、他に2人が負傷した。

 銃撃に関与したとして訴追されたのは、米陸軍の現役兵士であると伝えらえたバイルスの兄ただ一人とされている。

 五輪で合計4個の金メダルに輝く22歳のバイルスは、母親が薬物中毒だったことから、生まれて数年間は里親の元で過ごした。その後、最終的には妹と共に母方の祖父に養子縁組されている。

 バイルスは兄の事件について直接的なコメントは出していないが、「気持ちを消化している途中。話しかけないで」とツイートしている。(c)AFP