【8月31日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)の男子シングルスで16強入りを決めたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、自分が大会スケジュールに口を挟んでいると言われることに、「うんざりしている」と訴えた。

 通算5度の大会制覇を誇る第3シードのフェデラーは、29日に1日休養を取ることができた5選手のうちの一人だったアドバンテージを存分に生かし、30日に行われた3回戦でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に6-2、6-2、6-1で快勝した。試合時間もわずか80分という短さだった。

 対するエヴァンスは、前日の2回戦で第25シードのリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)を4セットで下してから、ほんの18時間ほどでコートに戻ることになり、短い試合間隔による疲労や筋肉の凝りを訴えていた。

 フェデラーはそのことに関して、「自分もそういう経験があるから、何の話かは分かっている。そうだね、確かにスケジュールは彼にとって有利でなかったと言えるかもしれない」「彼がプイユと3、4時間も戦っていたのに、自分は屋根の下でプレーし、やることを終えて次の日はゆっくり休んでいるというのは、確かにフェアじゃない」という認識を示した。

「問題はそこから始まっているけど、それがテニスというものだ。エンターテインメントであり、ショーは続けなければならない」「自分もこういう状況で負けた経験がある。勝ったときは、運が味方してくれた。そういうものだ。だから、ダニー(エヴァンス)が少し不満に思うのは理解できる」

 フェデラーはその一方で、この日アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)での試合開始が正午になったのは、自分が要求したと言われていることにいら立ちを見せた。

「(試合時間の)希望に関して質問があったのは知っている。だけど、それは『ロジャーのお望み通り』といったものではない。覚えておいてくれ、自分はこの手のくだらない話をいやというほど聞かされている」

「私が牛耳っているんじゃないかという話には、うんざりしている。決めるのは大会側やテレビ局だ。選手は自分たちの意見を主張することはできる。だけど、仮に朝4時にスケジュールを組まれたとしても、自分は試合に出るだろう」 (c)AFP