【8月31日 AFP】シリア反体制派が最後の主要拠点とする北西部イドリブ(Idlib)県でのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権軍の攻勢に関し、ロシアは30日、政権側が翌朝から停戦に入ると発表した。

「シリアのためのロシア和解センター(Russian Reconciliation Centre for Syria)」は、同県の緊張緩和地帯にいるシリア政権軍が「8月31日午前6時(日本時間正午)から一方的な停戦」に入ることで合意が達成されたと明らかにした。

 発表によると、県内の「情勢を安定させ」、反体制派戦闘員らに「武力による挑発の中止と和平プロセスへの参加」を求めることが停戦の狙い。

 これに先立ち、ロシアの支援を受ける政権軍はイスラム過激派の拠点に進軍。観測筋の報告によると、空爆により子ども複数を含む民間人の死者が出ていた。

 政権軍はイドリブ県で数か月にわたり激しい空爆を実施した後、今月から地上戦を開始した。(c)AFP