【8月31日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)衢州市(Quzhou)開化県(Kaihua)で、野生のセンザンコウが民家に入り込んでいるのが見つかった。センザンコウは、1990年に絶滅危惧種の2級保護動物に指定されている哺乳動物だ。

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 センザンコウが見つかったのは、華埠鎮(Huabu)葉溪村(Yexi)にある小学校教諭の張杏湘(Zhang Xingxiang)さんの母親の家。土づくりのこの家は1960年代に建てられ、当時から、センザンコウがよく食器棚の下の地面で体を丸めて寝ていたという。センザンコウは薄暗い場所を好み、穴を掘って生活する。

 開化県林業局の野生動物担当によると、今回見つかったのは体重3キロくらいの成体で、人の生活区域内での発見は、この10年で2回目。

 発見から数日後の26日、センザンコウは古田山(Gutianshan)国家級自然保護区に放たれた。係員の手の中では丸く縮まっていたが、地面に置かれてしばらくすると、森の中に早足で入っていった。(c)CNS/JCM/AFPBB News