【9月6日 CNS】北京市昌平区(Changping)で中国初のクローン猫の「大蒜(Da Suan)」が誕生して8月21日で1か月が過ぎた。「クローン」とは全く同じものを複製するという意味だろうか。クローン製作会社によると、動物の性格は主として遺伝子によるため、クローン体の性格は元の母体に非常に近いが、記憶や技能などの後天的なものは複製できないという。

「大蒜」は代理出産されたブリティッシュショートヘアだ。母体も「大蒜」という名前で、病気で死んだ。飼い主の黄雨(Huang Yu)さんの強い希望により、新しい「大蒜」をクローン(複製)した。

 クローン製作会社の責任者によると、同社では、2017年5月に初のクローン犬が誕生して以来、20種、50匹のクローン犬が生まれている。製作価格は犬が38万元(約570万円)、猫が25万元(約370万円)だ。

 同社では2018年8月に、クローン猫の技術研究を開始し、100以上の実験を経て成功にたどり着いた。責任者によると、クローン技術は種によっては似たところはあるが、異なる種にはそれぞれ特徴があるとのことだ。

 今回の製作責任者、米継東(Mi Jidong)総経理の紹介によると、遺伝物質は99%以上、母体の遺伝物質から来ているが、動物の外観はその他の要素の影響を受けるという。

 元の「大蒜」と比べ、新しい「大蒜」は色合いが若干異なる。黄さんは、クローン猫の性格が元の猫と異なることが一番心配だったと話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News