【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、ワイルドカード(主催者推薦)のタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis、オーストラリア)が右肩の故障で試合前に棄権したため、不戦勝で3回戦に駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)通算18勝を誇り、全米オープンでは過去3度優勝している33歳のナダルは、予選勝者のチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)と第32シードのフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)の勝者と3回戦で対戦する。

「ビッグ3」のライバルである第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が反対側のドローに入っている中、ナダルは今回の不戦勝で思わぬ休養を手にしたことで、決勝への道がさらに開けた。

 また、すでにトップ10のうち4人が1回戦で敗退しており、ナダルが準々決勝で激突する可能性がある最上位シードは、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)となった。

 そのズベレフは、世界45位のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を6-3、3-6、6-2、2-6、6-3で退け、ラドゥ・アルボット(Radu Albot、モルドバ)との1回戦に続き、2試合連続のフルセット勝ちを収めた。これでグランドスラムでは、2018年以降では全選手中最多となる11のフルセットマッチを戦ったことになる。

 昨年のATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)覇者であるズベレフは、全米オープンでは自己ベストに並ぶ3回戦進出を果たし、「ここまでは以前も到達した。メジャー大会の序盤で5セットを戦うのは、自分にとってはいつものことだ」とコメントした。

 その他では、2016年大会覇者で第23シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が6-4、6-3、6-7(3-7)、6-3でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に勝利。順当に勝ち進めば、4回戦でジョコビッチと激突するとみられる。

 また第28シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)はワイルドカードのアントワーヌ・オアン(Antoine Hoang、フランス)に6-4、6-2、6-4で快勝し、アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)との3回戦へ駒を進めている。(c)AFP