【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は29日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は6-2、3-6、6-7(4-7)で予選勝者のテイラー・タウンゼント(Taylor Townsend、米国)に敗れた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王のハレプは、これでフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)では初戦で敗れた2017年と2018年に続き、3年連続で早期敗退となった。

 アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で行われたこの日の一戦で、ハレプは第1セットを難なく制したものの、続く第2セットでは世界116位のタウンゼントに2ゲームをブレークされてセットカウント1-1に並ばれると、最終セットはゲームカウント4-5で相手のサービングフォーザマッチを迎えた。

 これまでトップ10選手に一度も勝ったことがなかったタウンゼントは、ダブルフォールトとハレプのパッシングショットで二つのマッチポイントをふいにしたが、タイブレークではすさまじい決意を示して勝利を収め、四大大会(グランドスラム)では自己ベストに並ぶ3回戦に駒を進めた。

 グランドスラムデビュー戦となった2014年の全仏オープンテニス(French Open 2014)でもベスト32入りを果たしているタウンゼントは、「これは大きな意味がある。ここまで長い旅だった」と涙ながらにコメントした。

「彼女と以前対戦したときは、とにかくボールを返すことしか考えていなかった。これまでは負けないようにプレーしていたが、きょうは勝つと心に決めていた」

 また、第6シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)も4-6、4-6でドイツのアンドレア・ペトコビッチ(Andrea Petkovic)の前に敗退。一方、第15シードのビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)は6-3、7-5でキルステン・フリプケンス(Kirsten Flipkens、ベルギー)に順当勝ちを収めた。(c)AFP/Martyn WOOD