【8月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、米国がアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)との合意に至った後も同国で恒久的な駐留を続け、当初は駐留規模を8600人とする方針を示した。

 トランプ氏は米FOXニュース(Fox News)ラジオでのインタビューで、「われわれは(駐留軍を)8600人に減らした上で、そこから決定を下す」と言明。アフガニスタン国内から米国に対する攻撃がまたあれば、「われわれは今までにないほどの力で戻ってくる」とも警告した。

 アフガニスタンでは約20年にわたり戦闘が続いているが、トランプ氏の発言からは、長期化するタリバンとの和平協議が終了した後の米国によるアフガン政策の行方がやや明らかになった。

 現在アフガニスタンに駐留する米兵の数は約1万4000人で、ピークの約10万人に比べ大幅に少ない。タリバン側は米兵の完全撤退を望んでいるが、トランプ氏は完全な撤退はないと強調し、「高度な情報収集」を行う軍を維持すると説明。「プレゼンスを維持しなければならない」と話した。(c)AFP/Sebastian Smith