【8月29日 AFP】20歳以下の大会で女子短距離2冠を達成したブリアナ・ウィリアムズ(Briana Williams)から、禁止されている利尿剤のヒドロクロロチアジド(HCTZ)の陽性反応が出たとして、来月行われる第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)を欠場する可能性が出てきた。

【図解】世界反ドーピング機関が発表している禁止薬物と摂取方法

 ジャマイカ紙のグリーナー(The Gleaner)によると、17歳のウィリアムズは6月20日から23日にかけて行われた国内選手権でのドーピング検査に引っかかったという。ウィリアムズは同大会の100メートルで3位に入り、世界選手権の切符を手に入れていた。

 27日に同紙は、ウィリアムズのB検体にもHCTZの存在が確認されたとみられると伝えた。ウィリアムズの代理人は、B検体の確認書を受け取っておらず、選手は何ら間違ったことはしていないと語っている。

 ウィリアムズ側は、選手が汚染された風邪とインフルエンザの薬を服用したことが、禁止物質を摂取した理由だとしており、この薬の使用は検査手続きのための記入用紙で申告されていた。

 グリーナー紙によると、この薬はHCTZを有効成分として記載していなかったものの、ウィリアムズ陣営が米国で独自の試験を行った結果、禁止されている利尿剤の痕跡が確認されたという。

 米フロリダ生まれのウィリアムズは、16歳で出場した昨年の第17回U20世界陸上競技選手権大会(IAAF World U20 Championship 2018)の100メートルと200メートルで、2冠を達成した。(c)AFP