この壊された建物は、多くの人が暮らしたり働いていたりもしくはゆっくりする場だったかもしれない。東日本大震災で被害が大きかった沿岸部を見て、お話を聞いてきた私はそんな当たり前の思い出をなくすってどんな気持ちになるだろうと考えさせられた。助けられなかった命があったこと、自分だけじゃどうしようもできないことがあること、仲間とはなにか。一人一人が考えてみんなで行動することで何かを変えるしかない。そんな小さなものがいつの日か大きな成果になることを祈る、そんな希望を真ん中にポツンと残る塔があらわしていると感じた。私は夏休みに体験して得た経験と知識と重なる部分を感じこれを選んだ。(ペンネーム:みちる)

[日本大学東北高等学校]