【8月29日 AFP】米ニューヨークで開かれる国連(UN)の気候変動サミットに出席するため、英プリマス(Plymouth)から炭素排出量ゼロのヨットで出航したスウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が28日、同市マンハッタン(Manhattan)の波止場に到着した。

 トゥンベリさんが同日午後4時すぎ(日本時間29日午前5時すぎ)、15日間の船旅を終えてヨットから降りると、集まった人々から歓声が上がった。

 待ち受けた報道陣から世界最大の熱帯雨林、南米アマゾン(Amazon)の森林火災についてどう思うかと聞かれたトゥンベリさんは、「破壊的だしとても恐ろしい。想像もできない。自然破壊を食い止めろという明らかなサインだ」と語った。

 トゥンベリさんはまた、気候変動に懐疑的なドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を非難。「彼に言いたいのは、科学を信じなさいということ。そうしていないのは明らかだ」と話し、米国に対し、環境について初めて言及した。

 トゥンベリさんは、気候変動への対策を訴える象徴的存在となっている。二酸化炭素の排出量削減に今すぐ取り組み地球温暖化を食い止めなければ、世界は破滅すると強く警告している。サミット出席のため米国に渡る際も、二酸化炭素を排出するという理由から、飛行機の利用を拒否していた。(c)AFP/Peter HUTCHISON