【8月30日 Xinhua News】現代社会において、携帯電話、パソコンなどの電子機器は人々の日常生活に欠かせないものとなっている。しかしながら、電子機器が生活を便利にする一方で、無視できない問題ももたらしている。「スマホ依存症」が日増しに増え、心身の健康が著しく損なわれている。これに対し、中国北京市の中心部から北に約15キロメートルの場所にある、主に精神疾患を治療する北京回竜観(Huilongguan)病院が「行動嗜癖(しへき)」専用病棟を開設し、大勢のゲームやインターネット依存症患者の治療を行っている。

「行動嗜癖」専用病棟には、バスケットボール、エアロバイク、フラフープ、バドミントン、ビリヤードなどの運動設備やセルフカラオケの設備もある。同病院の楊清艶(Yang Qingyan)副主任医師は「われわれはできる限り多様なレクリエーションとスポーツを提供し、さまざまな趣味を持った患者を満足させ、彼らが娯楽を通して依存症を徐々に克服できるよう支援する」と説明した。 

 楊氏はまた「病院に来たばかりの患者の多くは、まだ自分が『行動嗜癖』に陥っていることを認識していない。専門の医学的治療を受けて初めて、効果的に依存を断ち切ることができる」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News