【8月28日 AFP】スペイン北東部バルセロナ(Barcelona)の浜辺近くの海底で先週末、1930年代のスペイン内戦時代の不発弾が見つかった。不発弾は26日、沖合に移され爆破処理された。これに伴い、現場近くへの日光浴客らの立ち入りが制限された。

 同国の治安警察によると、この爆弾には重さ70キロ分ものトリニトロトルエンという「揮発性が非常に高い」爆薬が使われていた。そのため爆発物の専門家らはこれを処理するために、水中で物を運ぶ時に使うダイビング用のリフトバッグ(浮袋)を使い、発見場所から1カイリほど沖合へ移動させた。最終的に爆弾は水面から45メートルの深さで爆破された。

 バルセロナ市当局によると、スペイン内戦中、同市はフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)将軍(後に総統)率いる反乱軍を支援していたイタリア空軍によるおびただしい爆撃を受けており、今回見つかった爆弾はその時期のものだという。内戦はフランコ軍の勝利に終わった。(c)AFP