【8月29日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は28日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第8シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、ワイルドカード(主催者推薦)で17歳のキャサリン・マクナリー(Catherine McNally、米国)に5-7、6-3、6-1で勝利し、通算24度目の四大大会(グランドスラム)制覇に向けて前進した。

 全米オープンを6度制しているセレーナは、第1セットを落としたもののそこから逆転に成功し、3回戦では第29シードの謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ、台湾)とカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)の勝者と対戦することになった。

 セレーナは「ミスをなくす必要があった。最初の2セットではミスをたくさん犯した。とにかく多すぎたし、あれだけミスをしていたら優勝なんてできない。もっと良いプレーをしなければいけないのは分かっていたし、それができることも理解していた」とコメントした。

「ベストが出せない一戦でも勝てるようになりたいし、素晴らしいプレーを見せる選手との試合でも勝ち上がれるようになりたい。試される必要があると思う」

 セレーナは序盤から苦しみ、自身が1999年の全米オープンで初めてグランドスラムを制したときにはまだ生まれていなかったマクナリーに脅かされたが、最後は11ゲーム中9ゲームを奪い、逆転勝利を収めた。

 セレーナは「きょうはなんとか勝ち上がることができたが、パフォーマンスについてはまったく納得していない」と話した。

「自分が試されるようなことはできれば毎試合は経験したくないが、そんなことにはならない。だから、とても乱雑でがさつな試合を経験することが重要。それが大きな助けになる」

 第8シードのセレーナは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つグランドスラム通算24勝という記録に並びたいと考えているが、この日の第1セットではアンフォーストエラーを15本も記録しており、集中し直さなければならなかった。

 セレーナは自身の修正能力について、「大切にしているのは間違いない。それがあるのが重要だから」「私がグランドスラムで何度も優勝できたのはそれのおかげ」と語った。

「タフな試合をもっと楽しむと言うときの私は、絶対にうそをついているはず。でも、何年か後に振り返ってみると、難しい試合をより楽しんでいると思う。でも今や数週間後に抱いているのは、それとはまったく違う感情」 (c)AFP