【8月29日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は28日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-2、4-6、6-3、7-5で世界ランク108位のブラッドリー・クラーン(Bradley Klahn、米国)を下し、3回戦に進んだ。

 雨の影響で屋根が閉じられたルイ・アームストロング・スタジアム(Louis Armstrong Stadium)でプレーした錦織は、第4セット5-1から粘られ、勝利するまで五つのマッチポイントを要したが、2時間44分かかった試合後には自信を深めつつあると手応えを口にしている。

 3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)後、ハードコートで1勝も挙げられないまま今大会に入った錦織は、「きょうの試合は今後に役立つと思う。浮き沈みはあったが、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)とウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)では早期敗退していたので、長くプレーする必要があった」とコメントした。

「もう少し自信を得る必要があった。なのできょうの試合は良かったと思う。当然だが、ここに来るまで多少の不安があった。あまりなかった自信も大きくなってきているし、頭の中で自信の高まりを感じる」

「彼には素晴らしいサーブがあるのでタフな試合になることは分かっていた」「少し集中力が落ちた。5-1でサービングフォーザマッチを迎えたが、そこから彼のプレーも良くなり始めた。もちろん勝ててうれしい。良い試合だったので、次が楽しみ」「良いプレーができない場面もいくつかあったけど、全体的に内容のあるテニスだったと思う」

 また、1回戦では対戦相手が第2セット途中で腰を痛めて途中棄権したため、47分しかプレーしていなかった錦織は、クラーンとの試合が長引いたことは必ずしもマイナスの面だけではないと話す。

「ロングマッチにはポジティブな要素が必ずあると考えている」「もちろん1時間、または2時間以内でストレートで勝つ方がベターだ。きょうは学ぶことがあった。特に最初の数ラウンドでは、コートでたくさんプレーする方がいいこともある」

 四大大会(グランドスラム)では5大会連続で準々決勝以上の成績を収めている錦織は次戦、第31シードのクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)とアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)の勝者と対戦する。(c)AFP/Martyn WOOD