【8月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は27日、プレーオフ第2戦が各地で行われ、レッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)はホームでBSCヤングボーイズ(BSC Young Boys)と1-1で引き分け、2戦合計スコアを3-3としてアウェーゴール差で本大会出場に進出した。

 しかし、試合を前にレッドスターのファンが本拠地マラカナ・スタジアム(Marakana Stadium)の外に旧ユーゴスラビア軍の退役した戦車を止めて、論議を呼び起こした。その意味をめぐって、セルビアとクロアチアの間では非難の応酬となっている。

 レッドスターのエンブレムが装飾されたこの戦車は、起重機で設置されたもので、クラブはフェイスブック(Facebook)で、「注意を引くためのもの」だったと説明した。

 一方でクロアチアメディアは同国に対する攻撃と受け取り、有力スポーツ紙はこの戦車が「ベオグラードからの病的な挑発である」と報じている。

 ピッチ上でレッドスターは59分、アレクサ・ヴカノヴィッチ(Aleksa Vukanovic)がニアサイドに走り込み、ヘディングで合わせて先制ゴールを奪った。

 終盤、守備的なサッカーを見せていたレッドスターだが、82分にサイディー・ヤンコ(Saidy Janko)のシュートがDFエル・ファルドゥ・ベン・ナブアン(El Fardou Ben Nabouhane)に当たると、これがネットに吸い込まれオウンゴールとなった。

 試合終了間際にはヤングボーイズのジャンピエール・エンサメ(Jean-Pierre Nsame)に決定機が訪れるも、GKミラン・ボルジャン(Milan Borjan)の好セーブで難を逃れた。後半アディショナルタイムにはカードが飛び交い、トマネ(Tomane)が退場しレッドスターは1人少ない状況になったが、なんとか1-1のまま試合は終了した。

 他の試合では、アウェーでローゼンボリ(Rosenborg)と1-1で引き分けたディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)が2戦合計3-1で勝ち上がりに成功。オリンピアコス(Olympiacos)も敵地でFCクラスノダール(FC Krasnodar)を2-1で下し、2戦合計6-1で本戦出場を決めた。(c)AFP