【8月28日 CNS】中国・重慶市(Chongqing)の重慶動物園(Chongqing Zoo)は23日、人工飼育下のパンダで、世界で最高齢という「新星(Xin Xing)」の37歳の誕生パーティーを開いた。

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 雌の新星は1982年に四川省(Sichuan)宝興県(Baoxing)の野外で保護され、1983年に重慶動物園にやってきた。1992年からこれまでに10頭の子どもを出産。2018年末時点で子孫は137頭おり、20を超える国・地域で飼育されている。

 重慶動物園パンダ館担当の尹彦強(Yin Yanqiang)さんは「37歳のパンダは人間にたとえると、110歳から120歳に相当します」と説明。野生のパンダの寿命はおおむね20歳未満で、飼育下のパンダの寿命でも20歳前後だという。

 新星は食欲はまだ旺盛で、タケノコやリンゴが大好き。トウモロコシの粉、大豆粉、米粉で作られた餌も大好物だ。「今は毎日、皮をむいたタケノコを18キロ食べています。夏には、夏バテ予防の特別な餌も用意しています」と尹さん。体重は約98キロで、全体的に体調は良好だという。

「現在は3人の飼育係が常に注意し、食事や体重を管理しています。以前は少し高血圧でしたが、この2年間はうまく抑えています」。高齢のため歯が抜け落ちるようになってきたが、視力は良好という。

 高齢のため、今は一般公開されておらず、重慶動物園パンダ館の裏庭に住んでいる。「裏庭の構造は、『老人ホーム』に似ていて、落ち着いた環境です。プールがあり、エアコンで夏の室内温度は約26度に保っています」と尹さん。夏の間、朝晩の涼しい時間だけ外に出て、残りの時間は屋内で過ごしているという。

 誕生パーティーの当日、重慶の温度は35度を超えたが、新星は新鮮なフルーツで作られたバースデーケーキに引かれ、ゆっくりと屋外へ。おいしいケーキをほおばりながら、地元の人々から「誕生日おめでとう」と祝福を受けた。(c)CNS/JCM/AFPBB News