【8月28日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2019)は27日、準々決勝第1戦が各地で行われ、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)は敵地で上海上港(Shanghai SIPG、中国)と2-2で引き分けた。

 アウェーで2ゴールを奪った浦和はわずかに有利な形でホームでの第2戦に臨むことになるが、2-0とリードしたハーフタイム後はさらに良い形で試合を進めることができたはずだった。しかし、33歳のフッキ(Hulk)に後半だけで2本のPKを決められ、上海に希望を与えてしまった。

 上海のヴィトール・ペレイラ(Vitor Pereira)監督は、高額な移籍金で獲得したフッキやオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)、マルコ・アルナウトビッチ(Marko Arnautovic)を擁するチームが勝てたのではないかと感じている。

 ペレイラ監督は「われわれは前半終了の時点で敗退していたかもしれない」と話した上で、以下のように続けた。

「しかし、現時点で不可能はない」「前半、チームは自信を失い試合に負けたようだった」「少し苦しんだが、後半に立ち直りを見せたことで試合に勝つための希望を手にした」

 浦和は3分、相手GK顔駿凌(Junling Yan、ヤン・ジュンリン)がボールをこぼすと、槙野智章(Tomoaki Makino)が無人のゴールにこれを押し込み、先制に成功。アジア王者に2度輝いている浦和は、30分にも前線に抜け出した興梠慎三(Shinzo Koroki)が相手GKの下を抜くゴールを決め、リードを2点に広げた。

 一方の上海は同大会のホームゲームで19試合負けていなかったが、無敗記録はついえる寸前だった。

 1失点目の場面でGKがファウルを受けていたと感じていた上海のサポーターは、ハーフタイムになるとアラブ首長国連邦(UAE)の主審にブーイングを浴びせた。

 しかし、国内リーグで引き分けが多く、連覇に向けつまずきを見せている上海は、意図を持って後半に入ると、アジア最高額となる移籍金で加入したオスカルが浦和の数人を引きつけ、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。浦和にとっては厳しい判定に見えたが、49分にフッキがこのPKを成功させた。

 さらに71分、ゴールに向かうシュートがDFマウリシオ(Mauricio de Carvalho Antonio)の腕に当たると、上海は再びPKを獲得し、フッキがこれを確実に決めて試合は2-2で終了した。

 第2戦は9月17日に行われる。(c)AFP/Peter STEBBINGS