【8月28日 Xinhua News】中国湖南省(Hunan)西部の辺境に位置する懐化市(Huaihua)麻陽(Mayang)ミャオ族自治県は、かつて「ミャオ族居住地の前哨」と呼ばれていた。住民は勇猛果敢で領地意識が強く、盗賊や敵の脅威から故郷を守るため、各家庭で武術を学び、さらには宗族(同族集団)や集落単位で武術のさまざまな流派や得意技を生み出した。

 今日の安定した豊かな暮らしの中で、武術は護身や自衛の色彩が弱まり、一般の人々が身体を鍛え体質を改善するための運動へと変わっていった。麻陽ミャオ族自治県には現在、種目別に八つの武術協会と19の郷・鎮分会がある。一般向けの武術練習場が322カ所に設置され、総人口40万人のうち10万人が武術を学んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News