あなたが「平和だ」と思うとき。
その裏では多くのモノが悲しみを覚え、不公正だと感じているのだ。
平和も公正もなんて欲張りだ。
あなたが笑って食事をしている。我々はシンプルなことでも「幸せ」を感じることができる。
では、食べ物はどうだろうか。果物も野菜も魚介類も。
我々が幸せを感じているとき、彼らの家族は絶望しているのだ。
食べられていることにではない。無駄にされていることにだ。
彼らも「命」をもっている。我々と何ら変わりはないだろう。
では、なぜ他の命を粗末に扱うことができるのだろうか?
幸せをつかむなんて簡単なことだ。「平和だ」なんて簡単なことだ。
じゃあ、公正は?「公正な世界」なんておとずれるのか?
答えはNOだ。誰かが平和なら、誰かが不公正な立場に陥るのだ。
食べ物だって幸せに、公正に扱われたいと思っているのだ。
食べ物を人間に置き換えてみると、湧き出てくるものがあるのではないだろうか。
平和も公正もなんて欲張りだ。(ペンネーム:M.M)

[郁文館グローバル高等学校]