【8月27日 AFP】昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)決勝で、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は主審を「うそつき」や「盗人」呼ばわりし、ファンのブーイングを引き起こす結果を招いたが、今はその審判のことを記憶から消し去って前進すべく懸命に努力している。

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 今年の全米(US Open Tennis Championships 2019)で大会第8シードのセレーナは、通算7度目の大会制覇と四大大会(グランドスラム)のシングルスで歴代1位となる通算24勝目を目指す中で、26日に行われた1回戦でロシアのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)を6-1、6-1で一蹴した。

 これでシャラポワとのライバル対決では19連勝を飾り、通算戦績も20勝2敗に更新したセレーナは、今年は自分が優勝する番かと問われると、「それを成し遂げるために、ここにきていると感じる。どうなるかお楽しみ」と答えた。

 セレーナがアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)で試合をするのは、昨年大会の決勝でカルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審に暴言を吐き、ゲームペナルティーを取られて大坂なおみ(Naomi Osaka)に優勝をさらわれて以来となる。大坂はその後も全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制し、今大会では第1シードにつけている。

 大会の開幕に先立ち、全米テニス協会(USTA)はラモス主審がセレーナとヴィーナス(Venus Williams、米国)のウィリアムス姉妹の試合を担当しないことを明らかにした。セレーナは、大坂に敗れる大きな原因となったペナルティーを科したラモス主審について聞かれると、「誰のことか分からない」とコメントした。

 大坂がタイトル獲得まであと1ゲームに迫った問題のペナルティーに対し、ファンは激しいブーイングで不満をあらわにした。セレーナ自身も涙を浮かべ、大坂にとっても栄冠が「ほろ苦い」ものになってしまった昨年の決勝の動画を見て、セレーナがそのときの思い出を呼び起こすかは疑わしい。

 スタジアムに戻ってきたとき、昨年の決勝のことをどれほど思い起こしたか問われると、セレーナはシャラポワに対するよりも大きな声援を送っていたファンのことだけに言及し、「最高だった。ファンは本当に素晴らしかった」「通路を歩きながら声援が聞こえた。すごく良い気分だったし、信じられないような気分になった。あれでテンションが上がったし、すごく気持ちが高揚した」と語った。

 セレーナは試合後、「これまで厳しい試合を戦ったり、つらい敗戦もたくさん経験したりしたけれど、今夜ここに来たことには価値がある」と話し、過去の試合を振り返りながらコートに詰めかけたファンに感謝した。

 大勢の有名人も観戦する中でシャラポワに圧勝したセレーナは、「彼女はまさに本気で私にぶつかってくる」とすると、「彼女の打球がどうにか自分のストライクゾーンに入ってくれば、自分にとってはしめたもの」と語った。

「特にブレークポイントを握られたときは、ゾーンに入って相手にゲームを取られないようにした。彼女は決して諦めない選手で、とにかく最後まで戦い続けようとする」

 2回戦で対戦するワイルドカード(主催者推薦)のキャサリン・マクナリー(Catherine McNally、米国)や、その他のライバルがもっと自身を警戒する必要があるか聞かれると、セレーナは具体的なことは明かさずに、自分の試合に新しい要素を取り入れていると警告した。

「新しいことにたくさん取り組んでいる」「どんなことに懸命に取り組んでいるかは話すつもりはない。新しいことにたくさん取り組んで、自分の試合に取り入れようとしてるのは確か」 (c)AFP/Jim SLATER