【8月27日 AFP】タトゥーアーティストが、Cさんの太もも上部に施した香港を象徴するバウヒニアの花びら模様に墨を入れていく。Cさんは、反逆行為をいつまでも消えない形で残すのは、自分が果敢に立ち上がり抵抗したこの夏を一生胸に刻むためだと話す。

「何年たっても、今年のことは忘れない。自由のために立ち上がり、自分が本当に大事にしていることのために闘った」。金融業界で働くCさんは、身元が特定されないようイニシャルで取材に応じた。

 6月に、香港で過去数十年で最大の抗議活動が発生してから、市内のタトゥースタジオでは、デモ関連のタトゥーを入れたいという依頼が増えているという。傘、漢字、ガスマスク、ヘルメットなど、このところタトゥーとして人気なのは、香港政府と市内にいる中国政府支持者に対する抗議デモへの団結の気持ちを示す図柄だ。

 香港の市花のバウヒニアは通常赤色で描かれるが、Cさんは香港を覆う暗雲を表すため黒にした。(c)AFP/Vivian LIN