全仏女王バーティ、「最悪」の立ち上がりも逆転で全米OP初戦突破
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【8月27日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は26日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第2シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は1-6、6-3、6-2でカザフスタンのザリナ・ディアス(Zarina Diyas)に逆転勝利を収め、初戦を突破した。
自身いわく「最悪」だったという第1セットの悪夢を振り払い、世界ランク73位のローレン・デイヴィス(Lauren Davis、米国)との2回戦に駒を進めたバーティは、「もう少しスムーズな試合になっていれば良かったけれど、戦い抜くことができたことと、本当にひどい立ち上がりから抜け出せたことには満足している」とコメントした。
「第1セットは自分でチャンスをつかみ損ねてしまった。最悪というか、まさに自滅したセットだったかもしれない。とにかく、少しミスを封じ込めることができて良かったと思う。相手を倒すまで時間がかかってしまった」
女子の世界ランキング上位は現在トップの大坂なおみ(Naomi Osaka)を筆頭に、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)覇者のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)やカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)らが続く混戦状態にあり、フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)が終了する2週間後には、全仏オープンテニス(French Open 2019)女王のバーティにも世界1位奪還の可能性がある。
アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)でシングルスに出場するのはこれが初めてとなるバーティだが、巨大なすり鉢状の同スタジアムでは昨年ココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)とのペアでダブルス制覇を成し遂げている。
「クールだった。アーサー・アッシュの会場に戻ってきたときは、すごく独特というか異様な感じがした。本当にクールで、試合中はいつもと違う感覚だった」「素晴らしい雰囲気だったのは確かで、練習に出て行ったときはちょっと違うわくわく感があった」
「昨年はここニューヨークで素晴らしい思い出ができた。シングルスでもダブルスでも最高の2週間を過ごせた」「幸先の良いスタートが切れてうれしい。これで本格的に大会に集中していける」
一方、第3シードのプリスコバは、世界ランク138位のテレサ・マルティンコバ(Tereza Martincova、チェコ)に7-6(8-6)、7-6(7-3)で辛勝。大会後にはこちらも世界トップに返り咲く可能性がある同選手は、1時間46分でようやく試合に決着をつけると、「テレサとプレーするのは難しかった」と振り返った。
「対戦するのはこれが初めてで、しかも初戦だから特にプレーが難しかった」「きょうは自分にとってベストのパフォーマンスでなかったのは明らか。相手も素晴らしいショットを打っていた」 (c)AFP/Martyn WOOD