【8月27日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は26日、米国で来年開催される先進7か国(G7)首脳会議(サミット)の会場として、自身が所有するフロリダ州のゴルフ場を選ぶ可能性があることを明らかにした。この発言を受け、トランプ氏が大統領の地位を利用して不当な利益を得ているとの批判が上がっている。

 フランス南西部ビアリッツ(Biarritz)で開催されたG7サミット最終日の同日、トランプ氏は次回の開催地として、フロリダ州マイアミ近郊に所有するリゾート施設「トランプ・ナショナル・ドラール(Trump National Doral)」が最適との見解を表明した。

 トランプ氏は記者団に対し「素晴らしい場所だ。数百エーカー(1エーカー=約4000平方メートル)というとてつもなく広大な敷地があるから、何が起こっても対処できる」「人々はとても気に入っている」などとドラールの魅力を力説。ただ、最終的な決定はまだ下されていないと述べた。

 トランプ氏は生涯にわたって不動産開発業に従事し、高級ゴルフ場や高層ビルなど、自身の名前を冠したブランドを展開。また大のゴルフ好きである同氏は、これまでにも自身の所有するリゾート施設を公務で使用し、しばしば批判を受けてきた。

 またトランプ氏は26日、来年のG7サミットにロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を招待すると言明した。

 ロシアは2014年のウクライナからのクリミア(Crimea)半島併合をめぐり、先進国首脳会議から排除されている。だがG7サミット閉幕に際しマクロン大統領との共同記者会見に臨んだトランプ氏は、プーチン氏を来年のサミットに「もちろん招待する」と表明した。(c)AFP