【8月26日 AFP】イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相が25日、先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が開催されているフランス南西部ビアリッツ(Biarritz)を電撃訪問したことについて、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は翌26日、同外相と会談するのは「時期尚早」だったとの見方を示した一方、米政府はイランの体制転換を望んではいないと述べた。

 トランプ氏はサミットの場で報道陣に対し、「会談は時期尚早で、私は会いたくなかった」と発言。ただザリフ外相が予定されていなかった複数の会談を持つことについては、事前に知っていたと明かした。

 ザリフ氏の訪問は、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が、イラン政府の核開発をめぐる外交的な行き詰まりの打開を目指して画策したものだった。

 これについてトランプ氏は「(ザリフ氏が)来ることは知っていた」と発言。「私はマクロン氏が行っていることは全て知っていたし、彼が行っていることは全て承認していた」と話し、マクロン氏が「私の承認を求めた」と主張した。

 さらにトランプ氏は、米政府はイランの核開発の野望を抑えることだけに関心があるとし、「われわれは体制転換を求めてはいない。(他の場所を見れば)どうなるか分かるだろう」「われわれが望んでいることはとても単純だ…それは非核化だ」と述べた。(c)AFP