【8月26日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は、日韓が貿易をめぐり激しい対立を繰り広げる中、日本企業に代わって素材や部品の供給を目指す国内企業に投資するファンドに、5000万ウォン(約440万円)超を自費で投資した。大統領府(青瓦台、Blue House)が26日、発表した。文氏が株式市場に投資したのは今回が初めて。

 文氏が投資した「必勝コリアファンド(Victory Korea Fund)」は、素材や部品、機材を製造する韓国の上場企業への投資機関として、NH農協銀行(Nonghyup Bank)が今月設立した。

 大統領府によると、文氏は「わが国の素材、部品、機材の業界の競争力を高めることが非常に重要な時に来ている」と述べたという。

 日本が先月新たに課した輸出規制により、韓国企業に動揺が広がり、サムスン電子(Samsung Electronics)やSKハイニックス(SK Hynix)といったテクノロジー大手は対応に追われている。(c)AFP