【8月26日 AFP】(写真追加)インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は26日、首都の移転先について、カリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)の東端を選んだと発表した。同国は、過密化した現首都ジャカルタから政治機能を移す計画。

 今回提案された移転先は、東カリマンタン(East Kalimantan)州の都市バリクパパン(Balikpapan)とサマリンダ(Samarinda)付近で、地理的にインドネシアの島々の中心に位置する。

 ジョコ大統領によると、政府は同地にすでに18万ヘクタールの土地を所有しており、自然災害のリスクは「最小限」だとしている。

 大統領はテレビ中継された演説で、「わが国は74年間にわたり独立を維持してきた大国ながら、首都を自ら選んだことはない」「政治およびビジネス、金融、貿易、サービス業の中心地として、ジャカルタが現在抱えている負担はあまりに重い」と指摘。政府は移転のための予算案を作成し、議会に提出すると話した。

 大統領によると、移転プロジェクトの費用は推定466兆ルピア(約3.5兆円)に上るという。(c)AFP