【8月26日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2019)第10戦、ラリー・ドイツ(ADAC Rally Deutschland 2019)は25日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)が大会3連覇を果たし、年間優勝へまた一歩前進した。

 全19ステージの大半でトップに立っていたタナックは、最終日の四つのステージでは最速タイムを出せなかったものの、余裕を持って優勝を飾った。ヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)は3日目にパンクしており、シトロエン(Citroen)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)も週末を通じてマシントラブルに見舞われるなど、ライバルのアクシデントにも助けられた。

 これでタナックは、年間順位で2位のヌービルに33ポイント差をつけ、WRC6連覇中の王者オジェからの覇権奪取に向けて、視界は良好となっている。

 2013年から年間王者の座を守り続けてきたオジェだが、残りわずか4戦となった今季は、王座防衛への道のりがかつてないほど険しくなっている。タナックが年間優勝を飾れば、2003年以来となるフランス勢以外のチャンピオンが誕生する。(c)AFP