【8月26日 AFP】抗議運動に揺れる香港で25日、警察が一連のデモで初めて放水銃を使用した。また少なくとも警官1人が拳銃を発砲した。約3か月前から続く民主派のデモの中でも、かなり激しい暴力の夜となった。

 ツェンワン(Tsuen Wan)区で午後に行われた集会は、デモ参加者と警察の暴力的な対立に発展。マスクをした若者たちが棒を振ったり、石を投げたりした。人数で勝る若者たちに圧倒された警官隊が孤立する場面も何度か見られた。

 現場にいたAFP記者によると、複数の警察官が拳銃を抜く場面もあった。ある警察官は報道陣に対し、「私の理解では、たった今、私の同僚の一人が発砲した」と述べ、発砲したのは制服警官だと思うと語った。

 何を狙って発砲したのかは不明だが、約3か月続いている一連の抗議デモで実弾が発砲されたのはこれが初めて。

 国際金融都市の香港では「逃亡犯条例」改正案に端を発した抗議デモが、親中派の香港政府を標的にした民主化を求める広範な運動へと発展している。(c)AFP/Yan Zhao and Jasmine Leung