セレーナGS最多24勝目なるか、大坂は連覇へ「自信」 全米OP女子単
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【8月26日 AFP】26日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)の女子シングルスでは、史上最多に並ぶ四大大会(グランドスラム)通算24勝目を目指すセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が注目を集める一方で、大坂なおみ(Naomi Osaka)ら今年のグランドスラム女王や、世界ランキング上位の選手も大会制覇を狙う。
今年の女子シングルスでは、セレーナ対マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)という、1回戦としてはこれ以上ないほどの大一番が実現し、セレーナが注目を集めている。前回女王の大坂も「もちろん見る。ニューヨークにいる全員が見ると思う」「そんなに驚いてはいない。グランドスラムでは必ず何かドラマが起こるから。1回戦から『うそでしょ』っていうようなことが起こりうるし、この大会ではたまたまこの試合がそうなっただけ」と話している。
マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラムのシングルス最多24勝を目指すセレーナだが、妊娠中の体で制した2017年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)を最後に、グランドスラムの優勝からは遠ざかっている。出産後は騒動を巻き起こした2018年の全米と、2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で決勝に勝ち進んだが、どちらも優勝は逃した。
セレーナは今回、第8シードでの出場。順調に勝ち進めば、全仏オープンテニス(French Open 2019)女王のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)と準々決勝で対戦する可能性がある。もっともセレーナ自身は、記録にこだわりはないと以前から強調している。
「もちろん大事だけど、今の私は別のことやもっと大きな目標に挑んでいるから、24勝というのは一つの数字でしかない」「人生にはもっとずっと大切なことがある。もちろん、私にとってテニスは超重要だけど、人生はそれだけじゃないし、今はテニス以外のこともすごく大きいと感じている」
対抗馬と目されるのは、トップシードの大坂と第2シードのバーティ、今年のウィンブルドン決勝でセレーナを破った第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)、そしてグランドスラム初制覇を目指す第3シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)。昨年の決勝で、セレーナと主審の争いにも冷静さを保ち、優勝を飾った大坂は、7月のウィンブルドンでは1回戦敗退に終わっているが、大会へ向けた準備は今年の方が順調のようだ。
「昨年は3連敗して大会に入ったから、とにかく1勝するのが目標で、そこから一つずつ積み重ねていった感じだった」「今年は直前に2大会連続で準々決勝までいけているから、今の自分にすごく自信を感じている」
グランドスラム連覇が懸かる大会は今回が初めてだが、大会連覇への挑戦は3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)で経験済みで、その点についても「インディアンウェルズ(Indian Wells)で前回チャンピオンのプレッシャーを知ることができたし、今回はきっとそれが役に立つと思う」「その証拠に、今はリラックスして落ち着けている」と話している。
「ここ数か月があまりにも浮き沈みが激しかったから、そういうふうに感じるのかは分からないけど、本当に心が落ち着いているし、なんだかんだ言っても、ここでは毎年良いプレーができている。だからあまり心配はしていない」
ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)を棄権する要因になった左膝のけがもかなり回復しているとのことで、「良くなってきているし、毎日プレーできる時間が伸びている」「ありがたいことに、私はけがの治りが早い方だから、問題はないと思う」とコメントした。
一方のバーティは、全仏オープンでタイトルを獲得したものの、「自分にとって、それで何かが変わったということは全くない」とコメント。「とにかく自分のベストを尽くすだけ」「26日の1回戦に集中しているし、今はそのことしか考えていない」と続けた。
また、ハレプは全米では2年連続で1回戦敗退に終わっているが、今年はウィンブルドン決勝でセレーナに圧勝して優勝しており、自信を持って今大会に乗り込む。
「ここ2年は1回戦負けという最悪の結果だった」「今はとても調子が良い。痛いところもないし、気持ちもフレッシュ」「特別な結果を出さなくちゃというプレッシャーもない。ここでの結果は私にとってはボーナス。今も頑張っているし、タイトルへの意欲もある。自分ならやれるという思いがどんどん湧いてきているし、自信はすごくある」 (c)AFP/Jim SLATER