【8月24日 AFP】男子テニス、世界ランク7位の錦織圭(Kei Nishikori)は23日、女子1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)と夢のペアを組み、2020年東京五輪の混合ダブルスに出場する可能性があると明かした。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の現女王である大坂と、2014年の全米オープンで準優勝を飾った錦織がタッグを組んで混合ダブルスに出場すれば、来年の五輪では金メダルの有力候補になるかもしれない。

 しかし、すでに男子シングルスと同ダブルスに出場する予定の錦織は、混合ダブルスでもプレーすることになれば、真夏の東京ではかなりの負担になると懸念している。

 全米オープンの開幕に備える錦織は、「(東京五輪では)男子ダブルスに出場するのは確実だ。かなりの高温で湿気もひどい中で、シングルスに加えて二つのダブルスに出場できるかは分からない」「正直なところ、まだそれほど真剣に考えているわけではない。どうかな。あとでなおみに話してみる」と語った。

 大坂は全米オープンに続いて全豪オープンを制し、世界ランク1位に上り詰めたが、全仏オープンテニス(French Open 2019)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)では早期敗退を喫し、トップの座も明け渡したり奪還したり波が激しい状況となっている。

 そうした中で、29歳の錦織は8歳年下の大坂が今年は厳しい年だと言っているのは理解できるという認識を示し、「きっと大丈夫。時間がたてば普通に戻れると思う」「そういう気持ちになるのは当然のこと。四大大会(グランドスラム)で二つのタイトルを獲得し、急に世界1位になった。あっという間にね。まだ若いのに」と話した。

「きっと、考えなくていいようなことも、たくさん考えすぎてしまうんだろう。だけど、一生懸命練習してすべての試合に全力で臨むように心掛けていれば、きっと大丈夫だと思う」

 一方の大坂は、最近テニスから離れて休暇を取ったことで、テニスへの姿勢や居場所を取り戻せたといい、「ちょっと休みを取って気持ちをリラックスさせたら、自分が大好きなことを楽しまなくてはと感じた」と語った。

「私はテニスが大好き。そうでないと感じることもあるけれど、毎朝起きてテニスをしないと、その日は何もしていない気持ちになる」「今は毎日何か新しいことを学びつつ、全力で物事に臨むよう心掛けている」 (c)AFP/Jim SLATER