【8月23日 AFP】ラグビーオーストラリア代表のマイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)は23日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けた代表メンバー31人を発表した。ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)では史上最年少のW杯出場選手となる19歳のジョーダン・ペテア(Jordan Petaia)が初選出され、アダム・アシュリークーパー(Adam Ashley-Cooper)は4度目のW杯に臨むことになった。

 チェイカHCはウィル・ゲニア(Will Genia)とニック・ホワイト(Nic White)をハーフバック2人に選び、ブランビーズ(Brumbies)の9番ジョー・パウエル(Joe Powell)とNSWワラタス(NSW Waratahs)のニック・フィップス(Nick Phipps)を外した。

 ベテラン選手ではHOタタフ・ポロタ・ナウ(Tatafu Polota-Nau)が代表入りを逃したが、ふくらはぎを負傷して7か月間戦列を離れていたFLデビッド・ポーコック(David Pocock)は選出され、同じく最近は欠場が続いていたバーナード・フォーリー(Bernard Foley)とテヴィタ・クリンドラニ(Tevita Kuridrani)もメンバー入りを果たした。

 昨シーズンのワラビーズはここ10年間で最悪の成績に沈み、5月にはSNSで同性愛者を中傷したとしてオーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)から解雇されたスター選手のFBイズラエル・フォラウ(Israel Folau)を失った。

 今月行われた南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2019)第3節では、ニュージーランドに47-26で勝利して復活の兆しを見せたものの、前週開催された両国による定期戦ブレディスローカップ(Bledisloe Cup)では0-36で完敗した。

 チェイカHCはW杯に関して、「われわれはチームとして非常にまとまっていたし、メンバーを31人に絞るのは非常に難しかった。それでも選ばれた各選手は、一緒に飛行機に乗れない仲間の全面的なサポートを受けて日本へ行くはずだ」と述べた。

「今季は毎週、そして試合ごとに一生懸命チームをつくりあげてきた。そして、オーストラリア代表として誇れるようなラグビーをプレーし、選手全員が結果を出すべく貢献してきた」

「日本では予測不可能なチームになるだろう。それが今年のチームの目標となっている」「W杯では毎試合がグランドファイナルだ。目の前の道より先は見ない」

 オーストラリアはW杯で世界ランク1位のウェールズをはじめ、ジョージア、フィジー、ウルグアイと同組の厳しいプールDに入っている。来月21日に北海道・札幌で行われるフィジー戦で大会の幕を開け、その翌週にはウェールズ戦が待ち受けている。

 W杯オーストラリア代表のメンバーは以下の通り。

■フォワード(17人)

アラン・アラアラトア(Allan Alaalatoa
ロリー・アーノルド(Rory Arnold
アダム・コールマン(Adam Coleman
ジャック・デンプシー(Jack Dempsey
フォラウ・ファインガア(Folau Fainga'a
マイケル・フーパー(Michael Hooper、主将)
セコペ・ケプ(Sekope Kepu
トル・ラトゥ(Tolu Latu
イシ・ナイサラニ(Isi Naisarani
デビッド・ポーコック
イザック・ロッダ(Izack Rodda
ルカン・サラカイアロト(Lukhan Salakaia-Loto
ロブ・シモンズ(Rob Simmons
スコット・シオ(Scott Sio
ジェームズ・スリッパー(James Slipper
タニエラ・トゥポウ(Taniela Tupou
ジョーダン・ウエレセ(Jordan Uelese

■バックス(14人)

アダム・アシュリークーパー
カートリー・ビール(Kurtley Beale
バーナード・フォーリー
ウィル・ゲニア
デーン・ハイレットぺティ(Dane Haylett-Petty
リース・ホッジ(Reece Hodge
サム・ケレヴィ(Samu Kerevi
マリカ・コロインベテ(Marika Koroibete
テヴィタ・クリンドラニ
クリスチャン・レアリファノ(Christian Lealiifano
ジェームズ・オコーナー(James O'Connor
ジョーダン・ペテア
マット・トゥーモア(Matt Toomua
ニック・ホワイト

(c)AFP/Martin PARRY