【8月23日 AFP】今月に入り行方不明になっている在香港英総領事館の職員、サイモン・チェン(Simon Cheng)氏について、中国国営メディアは、中国本土の深セン(Shenzhen)へ出張した際に売春婦の元を訪ねたために拘束されたと報じた。同氏の家族は「でっち上げ」だと非難している。

 チェン氏は今月8日、香港に隣接する深センへ出張して以来消息を絶っており、英外務省も家族も本人と連絡が取れていない。

 中国共産党機関紙、人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)は、深センの警察当局の情報として、チェン氏が「売春婦に声を掛けた」として拘束されたと報じた。

 しかし、チェン氏の家族はフェイスブック(Facebook)で、「売春婦に声を掛けたなどというのは、誰の目にも冗談にしか見えない犯罪のでっち上げだ」と報道に反論した。

 中国政府は過去にも、外交論争が生じた際に外国人を拘束したり、反体制派や政治活動家らを性犯罪で告発したりして批判を浴びたことがある。(c)AFP