■子どもモデルの養成学校

 3年前に設立された北京のモデル養成校の草分け的存在であるル・ショースターズでは、プライベートレッスンが1回当たり最高800元(約1万2000円)で行われている。

 4歳の男女の双子ユキちゃんとユミちゃんはまだプロのモデルではないが、この業界での活躍を目標に、2年近く同校に通ってポージングや歩き方を学んでいる。

 2人の父親は「イベントによっては、午前6時までにメークルームに入らなければならない」「コンテスト自体は午後2時に始まり、終わるのは3時か4時。結局、丸一日かかる。午前6時から午後6時まで―12時間かかるのは普通だよ」と話した。

■子どもを搾取から守る

 児童労働をめぐる中国の法律は複雑だ。子どもを雇用する際には公的手続きが必要となるが、雇用主はそれを避けるために未成年モデルの親にこっそりと賃金を支払うこともある。

 そして、3歳の子どもモデルが母親から蹴られる動画が拡散したことを受け、浙江(Zhejiang)省杭州(Hangzhou)市当局は、子どもの労働時間を制限することを決め、また10歳未満の子どもがブランドの広告塔になることも禁止した。

 だが、子どもを搾取から守るための対策としてまだは不十分であると考える人は多い。

 ネット通販サイト「淘宝網(タオバオ、Taobao)」に出店している110以上の子ども服販売業者は、子どもモデルの起用を今後は控えるとの考えを示し、さらなる規制の強化を求めている。(c)AFP/Xin Liu and Pak Yiu