【8月23日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は22日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、連覇を狙う世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は準決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と激突する可能性があるドローとなった。

 先月行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)決勝でフェデラーとの死闘を制し、四大大会(グランドスラム)通算16勝目を記録したジョコビッチは、今大会では第3シードのフェデラーと同じハーフに入った。第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とは決勝で当たる可能性がある。ジョコビッチはフェデラー相手に26勝22敗、ナダル相手に28勝26敗という戦績を収めている。

 ジョコビッチは「ロジャーとのウィンブルドン決勝は、これまで経験した中でトップ2に入る激戦だったかもしれない」「切り替えるのには少し時間がかかった」と話した。ジョコビッチが挙げたもう1試合は、フルセットの末にナダルを下した2012年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2012)決勝だった。

 一方、フェデラーとナダルは全米オープンでは一度も対戦がなく、今大会では決勝まで進出しなければぶつからないことになった。

 前回大会の決勝でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下したジョコビッチは、1回戦で世界ランキング76位のロベルト・カルバレス・バエナ(Roberto Carballes Baena、スペイン)を迎える。

 また、4回戦ではケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)とスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)のどちらかと、準々決勝では第5シードで好調のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と激突する可能性がある。

 メドベージェフは全米オープンの前哨戦であるシティ・オープン(Citi Open 2019)とロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)で決勝にまで進み、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)では優勝を果たした。

 フェデラーは1回戦で予選勝者と対戦し、準々決勝では第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)と当たることになるかもしれない。

 今年の全仏オープン(French Open 2019)でグランドスラム通算18勝目を挙げたナダルは、第4シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と同じ山に入り、両者は準決勝で顔を合わせる可能性がある。

 ナダルの初戦の相手は、前回大会でフェデラーから金星を挙げた世界ランキング61位のジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)に決定。ティエムは1回戦でトーマス・ファビアーノ(Thomas Fabbiano、イタリア)と対戦する。(c)AFP