【8月23日 時事通信社】米国防総省は22日、韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄する方針を発表したことを受けた声明で、「日韓両国が相違点を解消するために協力するよう促す」と述べ、早期の関係改善を要請した。

 声明は「日米韓が結束し協力すれば、われわれはより強くなり、北東アジアは安全になる」と強調。さらに「情報共有は(日米韓)共通の防衛政策・戦略を練る上でカギとなる」と述べ、GSOMIAのような情報共有の枠組みを維持することの重要性を訴えた。

 トランプ政権は、日韓両国の対立が北朝鮮の非核化に向けた取り組みや、中国への対抗などにおける日米韓3カ国の安全保障上の連携に悪影響を及ぼすことを懸念している。トランプ大統領は7月、韓国の文在寅大統領から日韓対立の仲介を依頼されたと明かし、「必要とするならば協力する」と強調していた。

 ポンペオ国務長官は今月2日、バンコクで日米韓3カ国外相会談に臨み、日韓双方に対立緩和を要請。さらに訪韓したエスパー国防長官が9日、文氏と会談し、GSOMIAの延長を求めたとされる。

 ただ、トランプ氏は「米国第一」を掲げて多国間協調よりも2国間交渉での国益追求を重視してきた経緯がある。トランプ氏本人が日韓対立の仲介に本腰を入れなかったことが韓国の決定に影響した可能性もある。(c)時事通信社