【8月23日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は22日、女子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、史上最多タイとなる四大大会(グランドスラム)シングルス通算24勝目を目指すセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、長年のライバルであるマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)との初戦で大会の幕を開けることになった。

【写真特集】全米オープンテニス、女子シングルス歴代優勝者

 大会第8シードのセレーナは、これまでシャラポワ戦で通算19勝2敗と圧倒的な強さを誇っている。昨年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)4回戦では、セレーナが試合前に棄権してシャラポワの不戦勝となっており、直接対決はセレーナが勝利した2016年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)準々決勝が最後となっている。

 26日に開幕する今季のメジャー最終戦で、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラム歴代1位の優勝記録を目指しているセレーナは、シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に敗れた先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)を含めグランドスラムの決勝では3連敗中となっている。

 大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れた昨年の全米オープン決勝で、セレーナはカルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審に暴言を吐いてゲームペナルティーを科され、物議を醸した。大会関係者によると、今大会でラモス主審がセレーナや姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)の試合を裁く予定はないという。

 ヴィーナスは第3シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)と同じ山に入っており、セレーナとは準決勝まで当たらない。

 第1シードの大坂は1回戦の相手が世界ランキング93位のアナ・ブリンコワ(Anna Blinkova、ロシア)に決まり、順当に勝ち進めば3回戦で15歳のコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)と対戦する可能性がある。ガウフは今年のウィンブルドンでグランドスラムデビューを果たすと、1回戦でヴィーナスを撃破するなどしてベスト16入りした。

 ウィンブルドンでグランドスラム通算2勝目を記録した第4シードのハレプは、初戦の相手が予選勝者に決定し、準決勝ではグランドスラム大会で初の連覇を目指す大坂が待ち受けている可能性がある。

 その他では、全仏オープンテニス(French Open 2019)女王で第2シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)がセレーナと同じ山に入り、初戦の相手は世界ランク77位のザリナ・ディアス(Zarina Diyas、カザフスタン)に決まった。(c)AFP