【8月22日 AFP】アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されていた「世界タンゴ選手権(World Tango Championships)」で、ロシアペアの男性出場者が女性パートナーに暴力を振るったとして失格になっていたことが分かった。主催者が21日、明らかにした。

 失格になったのは、20日の準決勝に出場していたロシアペアの男性出場者。2人は夫婦だという。

 匿名の関係者によると、主催者は同男性出場者の暴力行為を非難するとともに、被害者を保護し男性出場者の出場資格剥奪を決定したという。

「被害申し立ての意思を示していない女性のプライバシー保護」の観点から、ロシアペアの氏名は公表されていない。

 同関係者の話では、女性の出場資格は剥奪されていないものの、パートナーがいないため出場不可能になったとされる。

 タンゴ界における男性優位の風潮の是正を求めるフェミニスト団体は、問題のロシア人男性がパートナーを殴打するのを複数の人が目撃しているとして、事件を非難した。(c)AFP