【8月22日 時事通信社】ブラジルのボルソナロ大統領は21日、アマゾン熱帯雨林で拡大している火災について、環境NGOがボルソナロ政権をおとしめるために行った放火の可能性があると主張した。同政権はアマゾンの開墾を優先して森林保護に後ろ向きだとして、NGOからの批判にさらされている。

 地元の環境NGO「IPAM」などによると、今年1~8月半ばまでのアマゾンの火災は、過去3年平均の6割増の3万2728件。ほとんどは農地や鉱山を開くに当たり木を焼き払うため人為的に起こされたとみられる。国全体の森林火災件数もこの7年で最悪とされており、一部の州は非常事態宣言を出している。

 これについて、ボルソナロ氏は「断定はしないが、私や政府への反発を招こうとするNGO関係者の仕業とみられる」と指摘。政府の支援打ち切りなどで資金難に陥っているNGOの意趣返しとの考えを示した。

 さらに、人里離れた各地の火災映像が拡散していることを挙げ「火は戦略的に付けられているようだ」と強調。「私の直感は、誰かが撮影のために現場に行き、着火したことを指し示している」と述べた。

 ボルソナロ氏の極端な主張は、国内外の環境NGOだけでなく、アマゾンの森林保全を支援してきた欧州諸国政府からも強い反発を呼びそうだ。(c)時事通信社