【8月22日 AFP】北朝鮮は22日、米国のスティーブン・ビーガン(Stephen Biegun)北朝鮮担当特別代表の非核化交渉再開を視野に入れての訪韓に合わせ、米国が「軍事的敵対行為の増大」をやめない限り、対話には「興味がない」と主張した。

 北朝鮮との実務協議を主導するビーガン氏は20日、3日間の日程でソウル入り。米政府は北朝鮮側から連絡があり次第、「協議を再開する準備ができている」と述べた。

 しかし北朝鮮外務省の報道官は22日、最近米国が行った中距離ミサイルの試射と、朝鮮半島(Korean Peninsula)周辺地域に最新鋭ステルス戦闘機F35を配備する計画を、「新たな冷戦(Cold War)を招く危険な動き」と非難し、非核化交渉再開の望みを打ち砕いた。

 国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、同報道官は談話の中で、「われわれをして、物理的な抑止力の強化にさらなる関心を払うのが現実的な方途ではないかと、深く考えざるを得なくしている」「全ての問題を、対話と交渉を通じて平和的に解決しようとするわれわれの立場に変わりはないが、軍事的威嚇を伴った対話には興味がない」と述べた。(c)AFP